SoftBankによるイー・アクセスの買収はアメリカ規格へ合わせるためか?

2012/10/11
Written by: EISUKE
Category: Blog

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先日、入社内定式にも関わらずSoftBankの孫正義社長は記者会見を行った。イーアクセスとの経営統合、いわいる買収についての会見だ。

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この経営統合により、SoftBankの有する2GHz帯のLTEとイー・アクセスが有する1.7GHz帯のLTEがiPhone5で利用可能になる事から、広く期待がされている。

イー・アクセスの買収はLTEのエリア拡大がメーンだと思われるかもしれないが、ぼくは本当の理由は他にあると思っている。

KDDIも買収に踏み切っていた

SoftBankよりも先にKDDIもイー・アクセス買収を視野に入れていたという。では、なぜそんなにイーアクセスが欲しいのか。

電波争奪、ソフトバンクが制す イー・アクセス買収  :日本経済新聞

そこには、国と周波数の関係がある事がわかった。

アメリカ基準に合わせたい

Long Term Evolution – Wikipedia

第3.9世代と言われているLTEは現在世界各国でサービスが開始されている。しかし、このLTEに関してだが方式に決まりはあるものの、使う周波数は正確には決まっていないため、各国でバラバラの周波数を使っている事が多い。

このため、今回のiPhone5も3つのモデルが存在している。

Apple – iPhone 5 – View countries with supported LTE networks.

この各国でバラバラの周波数を使うと起こる問題が、端末の多様化になってくる。国内メーカーが国内向けに出す端末なら問題は無いのだが、グローバルメーカーが世界的に販売するとなると、各国に合わせた周波数で作らなくてはいけない。ここで生産コストが掛かってしまう。

逆に海外の端末で日本で使うことの出来る端末が極端に少なくなってしまうのだ。

ここで、SoftBankはイーアクセスの1.7GHzを使う事によって、グローバル端末を巻き込もうとしているのだ。

詳しく言うと、LTEの基準の周波数となりつつあるのがアメリカ2社(AT&T、Verizon)の構成だ。この2社はAWSという方式を採用(採用予定)し、下りには2GHzを使い、上りには1.7GHzを使っているのだ。

アメリカより (携帯・モバイル・流通業ITブログ) » ブログアーカイブ » 新iPad (3rd generation)のLTE 2100MHzとは?

もう、分かった人もいるだろう。そぅ、SoftBankはアメリカの基準に合わせるのが、今回のイーアクセス買収の本当の目的なのでは無いかということだ。

アメリカの基準に合わせる事で、アメリカで販売されるLTE端末の多くが日本でも使えるようになる

LTEでも国際ローミング

さらに重要なのが、国際ローミングだ。現場では日本の3社とも国際ローミングに対応していて、アメリカに行けばアメリカの事業者のネットワークに繋がる。

しかしLTEになってくると使っている周波数が違うので、掴む事すら出来ない。こういった点でもアメリカの基準に合わせる事でLTEでも国際ローミングを行う事が出来るようにするのが目的でもあるんではないか。

まとめ

SoftBankのイーアクセスの買収の目的は

  • アメリカの方式に合わせ、グローバル端末の巻き込み、LTEにおける国際ローミングの確立が目的と考えられる。
  • 追記(2012年10月12日)

    SoftbankのSprint買収が公になってますね。この記事を書いた後だったのでビックリしました。

    ただ、SprintはAWSに反対派だったと思うので、今後どうなるのか期待したいところです。


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